(英語で)私は(なんとかして)タクシーに乗ります [動詞getでこれだけ話せる]


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[今日の学習]

言葉の最小単位は、もちろん単語です。単語と単語が結びついて文となります。
でも単語をいくら覚えても、読解には多少役に立つかもしれませんが、言葉としては身につきません。
英語を言葉として身につけることができるのはフレーズ(意味ある単位)なのです。それは具体的には補語フレーズや動詞フレーズ,そしてそれを運用するのがファンクションフレーズです。

それをどれだけ身につけるか,が英会話学習です。
重要なことは,それを効率的、効果的にするには間口を狭めることです。一つの動詞に着目し、同じパターンのものを攻略する、これが使える語彙力の効果的で、効率的な増強法です。

語彙力増強ということばは、単語を覚えることではありません。

今回からgetの動詞フレーズとなります。

get の動詞フレーズ

getの動詞フレーズのパターンは以下の通りです。学習はこの順に進んでいきます。当教材ではこのgetの動詞フレーズだけで,合計259の文例が所収されています。

一部サンプルを公開しています。ぜひご覧ください。
ただし、教材の一部を切り取っているので画面が広がります。

   【getの動詞フレーズのパターン】「日常会話必須基本16動詞編HTML版」より

【解説】
get はあらゆる種類の語と結びつくことができる、親和力の強い動詞だ。このことは「getを使いこなせるようになれば、英会話は完璧だ」とか「getを究めた ら英語の神髄がつかめる」とか「getですべてのことが話せる」といった本が売られているなどからもわかるだろう。

● getの本質的な意味

getの基本的な意味は、あとに続く語との相関関係によるので一口に説明するのは難しいが、とりあえず、「(Xが)自分のものになる」としておくのが妥当だと思う。
生活の中で「手に入れたい」ものはたくさんある。そんなときに用いられるのがgetで、ある意味で人間の「欲求、所有欲の充足」を満たすのがこの動詞ということになる。

● 他の動詞との意味の違い

(1) getとtakeの意味の違い

getもtakeもいずれも「取る」と覚えていたら大きな間違いを起こす。まずtakeだが、この「取る」は「選択の自由があって、いくつかの中から一つを選び取る」という感じの行為だ。

次 にあげた例の(a)のtakeの動詞フレーズはいずれもこの感じの行為だ。例えば、take a taxiでは列車(a train)やバス(a bus)などではなく、taxiを選んで「乗る」という表現となる。またtake thisは買い物などで「これいただきます」というI'll take this.のように使うが、これもあれ(that)、それ(it)よりも選択してthisを選ぶということだ。

一方、getは選択の意思があるなしに関係なく、「自分のものになる」「帰着する」という感じで、行為の終結とか結果の部分でとらえた言い方をする際の動詞だ。

 (a) I will take a taxi.
   私は(バスではなく)タクシーに乗ります
 (b) I will get a taxi.
   私は(なんとかして)タクシーに乗ります

 (a) I took this.
   私はこれを買った
 (b) I got this.
   私は(なんとかして)これを手に入た、買った

 (a) She took a window seat.
   彼女は窓側の席に座った、窓側の席を選んだ
 (b) She got a window seat.
   彼女は窓側の席に座ることができた

以上、ある物を自分の所有する行為にもプロセスがあり、そのプロセスの発端の部分がtakeで、終結がgetと考えていただきたい。上のget a taxiでは、「やっとのことでタクシーに乗れた」ということだ。

(2) get とgiveの意味の違い
次の文は「ミルクをネコにやる」「ミルクを牛から取る」とまったく対照的な意味となる。getが「自分のものにする」「獲得する」という意味とは逆に、giveは「与える」「やる」ということだ。

 (a) give milk to the cat
   ネコにミルクをやる
 (b) get milk from the cow
   牛からミルクを手に入れる

(3) getとhaveの意味の違い
have a coldは「風邪をひいている」といった付帯状況を表すのに反して、getは「風邪をひく」とその状態への移行を表す。

 (a) have (a) cold
 (b) get (a) cold

(4) getとbeの意味の違い

beは「存在」を表し、形容詞(語)で状態を表す。つまり「そんな状態の存在だ」ということになり、be coldは「寒い」ということだ。
一方、getは同じように形容詞(語)で状態を表すが、そういう状態に「なる」と変化・移行を表すことになり、getを使うとそれだけ「動的な」表現ができるというわけだ。

 (a) The soup is cold.
   スープは冷めてしまっている
 (b) The soup is getting cold.
   スープは冷める、冷めつつある

 (a) It is cold.
   寒い
 (b) It gets cold.
   寒くなる

以下のフレーズでは(1)の(a)が進行形、(2)の(b)が受身形だ。私は先に登場した形容詞と区別して、movingやmarriedなど動詞を変化させたものを形容語と名づけているが、ファンクションメソッドではまったく同じしくみをもったものととらえている。
この場合、beが単なる「存在」を表す一方、beの代わりにgetを使うとそれだけ「〜になる」と変化・移行を表すことになる。

(1)
 (a) be moving
   動いている
 (b) get moving
    動き始める
 (2)
 (a) be married
   結婚している
 (b) get married
   結婚する

ただここでの「〜なる」という表現でbecomeを使う人がいるが、これは少し文語的な表現となりる。特に会話ではbecomeよりもgetを使う方が英語が堅い感じにならなくていい。
ただし、getはたいていの形容詞と結びつくが、trueという形容詞はget trueとはならないことに注意してください。

 become true   
 「事実になる」「本当になる」
 come true  
 「事実になる」「本当になる」


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