●動詞はフレーズとして覚えなければ役に立たない [【1】誰も教えなかった「よく働く動詞」]
●動詞はフレーズとして覚えなければ役に立たない
ネ
イティブの子供たちにとって日常生活の中で蓄えていくのは一つ一つの単語ではなく、動詞を含めたフレーズだ。実際、バイリンガルの友人に聞くと、彼は動詞
を聞けば次にどういう名詞が続くのか予想できると、と言う。つまり彼らの感覚では、動詞とそれに続く目的語や補語が一体化しているということだ。
ところが、私たちと言えば、単語は独立して覚える習慣が身についている。「買う」はbuy、「食べる」はeatとといった具合だ。
ところが、私たち日本人にとって単に動詞を単体ではなく、動詞フレーズとして丸暗記する必要はネイティブより増して大きい。
●日本語の発想から抜け出すために
まず、一つに語順の問題がある。
英
語を何年も学んだものが、何かを「ゲットする」「メークする」「オープンする」、「ギブアップする」「テークアウトする」と表現したり、何かが「ブレーク
する」などと表現したりしている。テレビなどでこのような表現を耳にすると、私は日本の英語教育とは何なのかと疑ってしまう。
実は、このようなこ
とが起こるのは、日本語の発想では目的語や補語をまず訳し、動詞に帰るといういわゆる「後戻り訳」をしなければならないことにある。しかしこれは英語の単
語を日本語の発想で使っているのに過ぎなく、英語の発想とは無縁なものだ。「何かをゲットする」は日本語の発想に過ぎなく、英語の発想ではget
somethingやget someoneなのだ。ただこれだけのことで、英語の発想に身を置くことになる。
(日本語の発想)
若い女性をgetする
よくなる
(英語の発想)
get a young girl
get better
●日本語の発想で立ち向かうべきではない
もう一つの問題は、日本語は動詞表現が豊かな言語だということだ。
当たり前のことだが日本語と英語はまったく異なる言語。多くの人は、日本語の発想から英語をとらえようとしている。これがいかに英語学習を妨げているかほとんどの人は気づいていない。
例えば、以下の日本語と英文を比べていただきたい。前段の動詞フレーズの意味は、「する」が共通しているが、動詞はまるで異なっている。
買い物をする
do the shopping
デートをする
have a date
決定する
make a decision
やけどをする
get a burn
一方、下にあげものはすべて動詞のgetが使われているが、その意味は「折る」「殴られる」「ひく」「稼ぐ」などとなっている。
腕を折る
get a broken arm
殴られる
get a blow
風邪をひく
get a cold
大金を稼ぐ
get a lot of money
多くの人は、日本語の発想から、様々な表現における「する」にはどんな動詞を使うか、あるいは「腕を折る」「殴られる」「風邪をひく」「大金を稼ぐ」など、「折る」「殴られる」「する」「ひく」に当たる英語の動詞は何かと考え込むことが多いと思う。
これが英語で表現する場合に手かせ足かせとなっている。
ところが、英語の発想に基づいて、それぞれの動詞の守備範囲や応用範囲をきちんと整理しみにつけることができたらあなたの英語表現はまったく局面が異なることになる。これが「英語発想に身を置く」ということにほかならない。
●実際に使える語彙力を増すHolistic Approachとは
先にも述べたが、ネイティブの子供たちは幼い頃からことばをフレーズとして蓄えていく。一方私たちは彼らと同じ体験をすることは不可能だ。
Holistic
Approachは、これは部分部分ではなく全体的にとらえるアプローチのことだ。この教材はそれに基づいて製作されているが、これは日本語の発想からで
はなく、例えば、「getするものは何か」とget something, get someoneのフレーズをできるだけ多く登場させている。
これによって、日本語の発想からではなく、英語の発想で「よく働く動詞」の守備範囲と応用範囲をしっかりと身につけることができる。
「ことば」の学習というものは、なるべく多くの用例を体験し、それによって自分なりのイメージを作り上げる作業が大切なのだ。
「何かをゲット」の発想ではなく、get somethingの発想を身につけるといつの間にか、日本語が消え、知らず知らずの間に英語の発想を身につけている自分を発見することができるだろう。
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(英会話)●よく働く動詞とは [【1】誰も教えなかった「よく働く動詞」]
今日も、私が著した「電子出版本 two-word verbsこそ英語の心
一週間で頭にしみ込むイディオム」からの転載記事です。
(4) まずは「よく働く動詞」を身につけなさい
●よく働く動詞とは
T: 多くの人が「自由に英会話が話せる」には、なるべく多くの単語を覚えることが欠かせないと考えているが、これはある意味で間違いだ。
S: でも多くの単語を覚えなきゃならないのは当然じゃないですか。
T: それなら、私たちの日本語はどうですか。日常生活の中でそんなに多くのことばを使っているのかを考えてください。彼らも私たちが考えているほど多くの単語は使っていない。しかも特に指摘したいのは英語ということばの特殊な事情もあるということを知ってほしいんだ。
S: 英語の特殊な事情とはどんなことですか。
T: イギリスの言語学者で、C. K. Ogden (1889-1957)という人がいたんだ。彼は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。
be, have, do, make, get, give, put, take, keep, let,
go, come, seem, say, see, send
S: たった16の動詞で英語のすべてが表現できるなんて夢のようですね。
T:
いやそう早合点してもらっては困る。確かに彼の指摘は正しいが、たった16の動詞ではとても不便だ。とは言っても彼のあげた16の動詞をきちんと身につけ
ることは絶対に欠かせないことだ。基礎中の基礎だからね。この本に、その内、方位語に関わりを持つ13の動詞をとりあげたのは実はこの理由からだよ。
続く。
「電子出版本 two-word verbsこそ英語の心 一週間で頭にしみ込むイディオム」
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(英会話)●語彙力が増えるということ [【1】誰も教えなかった「よく働く動詞」]
今日も、私が著した「電子出版本 two-word verbsこそ英語の心
一週間で頭にしみ込むイディオム」からの転載記事の最終です。
●語彙力が増えるということ
T: ことばの学習というものは、基礎を学べばそれが類推されて様々に展開できることだよ。次の例は13動詞以外のものだ。
switch the light off (スイッチを押して)明かりを消す
turn the light off (回して)明かりを消す
shut off the gas ガスを止める
pay off (給料を払って)解雇する
lay off 一時解雇する
clear off a debt 借金の支払いを済ませる
drop a person off 人を降ろす
S:
なるほどね。switch、turn、そしてshutも、どの単語も意味は知ってます。でもこのようにとらえたら、語いは簡単に増えますね。payは元々
「支払う」という意味なので、お金を支払って急速離脱させるわけですね。それならlay offだと「一時解雇」となるのですね。
T: そうそう、その通りだよ。日本人の多くは「一時解雇」を英語にする場合、「一時」は、「解雇」はなどと和英辞典で調べるんだよ。でも彼らはlay offだけでその意味を表してしまう。
S: 今ちょっと考えたことなんですが、私たちは「延期する」「消す」「降ろす」、あるいは「身が入らない」「〜しなくなる」「うんざりだ」などの日本語の意味からそれに対応する英語は何か、と考えようとしてしまうんですね。
先に先生が「それでは確かにそこそこ英文の読解はできるが、話す場面、聞く場面ではほとんど役にたたない」と言われたことがよくわかりました。
T:
よく「リスニングができない」といったことを聞くが、本当にリスニングができないのか、ぼくは疑問だ。例えば、「書いてください」という表現がなされた
ら、それがPut it down, Take it down,あるいはFill
in.などと言われたらどうだろうか。それらの単語すべてをリスニングできたとしても、「書く」をwriteと覚えている人にはその意味はわからないと思
うよ。
S: むしろ、よく働く動詞を英語の発想にしたがって理解してしまう方が早道なんですね。
T: まったくその通りだよ。むしろ英語で何かを表現したいときには、日本語の意味に当たる英語の動詞が何かと考えるよりも、基本動詞の内の何を使うかと考える方が、はるかに効率がいい。
この項を終わります。
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(英会話)[1-3] 一定の動詞にaをつけて「ひとまとまりの行為」を表現するもの [【1】誰も教えなかった「よく働く動詞」]
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[今日の学習]
今回も、少し基礎的な文法について述べましょう。
文法という土台がきちんと構築されていなかったら、砂上の楼閣です。
今回、当研究会が発行する教材やオンライン受講生の副教材として進呈することにしたのは、「話すための文法書」に目を通していただきたかったからです。
第1節 名詞の働きとはこんなこと
【チャート】
〜冠詞次第でこれだけ意味が変わる〜
[1] a, anは「とあるひとつの個性」を表す
●WORD BUILDING [1] 動詞から名詞を作る
[2] 無冠詞は人格・本質・物の効用を表す
[3] 名詞の複数の表現
[4] 定冠詞theと不定冠詞a,anはまったく別物
[1-3] 一定の動詞にaをつけて「ひとまとまりの行為」を表現するもの
以下にあげたのは、haveやtakeなど基本的な動詞とa walk, a look, a dreamなどaをつけて「ひとまとまりの行為」を名詞として表現する例です。このような表現は、生の英会話で多用され、「英語を話す」には欠かせない表現です。
日本語の発想では、「散歩する」「見る」など動詞の単独表現をしてしまいがちですが、これはいわば動作を強調する表現となり、しかも過去形や進行形などに変化させて表現する場合に動詞の変化が複雑なものとなります。
I walk every day.
I walked yesterday.
I am walking now.
一方、以下のような表現は限られた動詞=「よく働く動詞」を使うので動詞変化も簡単なものとなり、しかも英語らしい表現となります。
I have a walk every day.
I had a walk yesterday.
I am having a walk now.
日本の英語教育は、日本語の動詞と英語の動詞が一対一に対応しているように教え、それを暗記させようとしますが、会話場面では。例えば、同じlookを以下のように「よく働く動詞」を使い分けることもあります。
Have a look! 見てよ!
Take a look! ちょっと見てよ!
Give a long look! じっと見てよ!
(一定の行為を持つ)
have a walk 散歩する have a look 見る
have a dream 夢を見る have a rest 休憩する
have a bath 風呂に入る have a fight 喧嘩する
have a chat おしゃべりをする have a cold 風邪をひいている
have a dance 踊る have a date デートする
have a sleep 眠る have a debate ディベートする
have a drink 飲む have a fall 転ぶ
have a cry 泣く have a shave ひげを剃る
(一定の行為にとりかかる)
take a bath 入浴する take a break ひと休みする
take a rest 休憩する take a shower シャワーを浴びる
take a breath 呼吸をする take a look ちょっと見る
take a seat 席に着く take a picture 写真を撮る
take a copy コピーをとる take a curve カーブを曲がる
take a drive ドライブする take a guess 推測する
take a nap うたたねする take a picnic ピクニックする
take a ride (乗り物等に)乗る take a step 処置をとる
take a test 試験を受ける take a walk 散歩する
(一定の行為を得る)
get a drink 一杯飲む get a blow 殴られる
get a taste 味あう get a scold 叱られる
get a burn やけどする get a cut (指などを)切る
get a broken arm 腕を折る get a cold 風邪をひく
get a promotion 昇進する get a wash 洗う
get an answer 返事をもらう
(一定の行為を与える)
give a lecture 講義する give a cough 咳をする
give a sigh ため息をつく give a cry 叫び声をあげる
give a yarn あくびをする give a kiss キスをする
give a look 見る give a shake 振る
give a kick 蹴る give a sneeze くしゃみをする
give a bite 噛む give a push 押す、ひと突きする
give a jump 跳び上がる give a laugh 笑い声を上げる
give a wink ウインクする give a touch 触る
give a rub こする give a polish 磨く
(一定の行為を現実化させる)
make a change 変更する make a plan 計画を立てる
make a promise 約束する make an excuse 言い訳する
make an inquiry 問い合わせをする make a mistake 間違いをする
make a bed ベッドメーキングする
make a bow おじぎする make a call 電話する
make a choice 選択する make a complain 不平を言う
make a copy コピーする make contract 契約書を作成する
make a dash ダッシュする make a demand 要求する
make a noise 騒ぐ make a speech スピーチする
make a start 始める make a stay 滞在する
make a stop 止まる make an effort 努力する
make an offer 申し出をする make a turn 曲がる
make a wish 願い事をする make a pause 停止する
make a trip 旅行する make a toast 乾杯する
「自由に英語が話せるためのたったこれだけ英文法 」より転載
以上の動詞フレーズをよくご覧ください。
目的語がほとんど行為などを表す名詞です。また動詞としても使われるものも大半です。
学校英語はこの動詞の変化を覚えさせたりしています。
だから簡単な英会話もできないのです。
一方、イギリスの言語学者C.K.Ogdenはたった16の動詞で日常会話のすべてができるとしています。
しかもこれらはとても英語らしい表現です。
ファンクションメソッドはこれらの動詞に様々なファンクションフレーズをつけて場面や状況に応じて表現するメソッドです。
続く
[受講生の方に]
他の文例を引き続きご覧ください。
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